オクターブと5度
3度の和音は男声合唱の醍醐味という人もいるけどね。
「縄文聖地巡礼」
この本は説教くさくてつまらない部分が多い。
その一節。
坂本 音楽の実験があるんですが、ひとつの部屋に何十人かを入れて、何か歌わせるんです。
最初はバラバラな音で歌っていますが、何分かやっていると1度と5度と8度、つまりオクターブと5度にきれいにならんじゃう。
だからきっとショーヴェでもアルタミラでも、男性たちが洞窟の中で歌っていたとすれば、自然に5度と8度は出てくるでしょうね。
だけど、ほかの2度なり、3度なり、6度なり、7度なりは難しいと思います。
とにかく石笛から琴への変化は、ものすごく大きなジャンプなんですね。
中沢 昔は肉を食べながら、自分の兄弟からいただいているものだから、お返ししなくちゃいけないという感覚があった。
縄文人にとって動物は敵でもあるけど、同時に自分たちの兄弟でもあった。
近代人がなぜ人肉を食べることを恐怖するかというと、その感覚がなくなったからですね
中沢 この列島上に展開した文化には、まだ巨大な潜在能力が眠っていて、それは土の下に眠っているだけじゃなくて、われわれの心のなかに眠っているわけですからね。
可能性の穴はふさがれてはいない。
僕らが率先してやろうとしているのは、その可能性の穴をひろげていくこと。
僕らがなぜ縄文文化に関心を持つのかというと、新石器文化がもっていた可能性を考えたときに、現在あるような方向性でないものがあり得たということが、手につかめる感覚として日本列島のなかに残っているからなんですね
中沢 かってラブロックの「ガイア仮説」の本を読んで、ぼくなんかもたいへん感心したんだけど、最新作「ガイアの復讐」を読むと、そこで提示されている道がわれわれのとるべき唯一の可能性じゃないと、はっきりわかる。
ラブロックが「原発を容認しないかぎり、人類の未来がない」という方向に走っていっているのを見ると、それはちがうんじゃないか、と。
「縄文聖地巡礼」
この本は説教くさくてつまらない部分が多い。
その一節。
坂本 音楽の実験があるんですが、ひとつの部屋に何十人かを入れて、何か歌わせるんです。
最初はバラバラな音で歌っていますが、何分かやっていると1度と5度と8度、つまりオクターブと5度にきれいにならんじゃう。
だからきっとショーヴェでもアルタミラでも、男性たちが洞窟の中で歌っていたとすれば、自然に5度と8度は出てくるでしょうね。
だけど、ほかの2度なり、3度なり、6度なり、7度なりは難しいと思います。
とにかく石笛から琴への変化は、ものすごく大きなジャンプなんですね。
中沢 昔は肉を食べながら、自分の兄弟からいただいているものだから、お返ししなくちゃいけないという感覚があった。
縄文人にとって動物は敵でもあるけど、同時に自分たちの兄弟でもあった。
近代人がなぜ人肉を食べることを恐怖するかというと、その感覚がなくなったからですね
中沢 この列島上に展開した文化には、まだ巨大な潜在能力が眠っていて、それは土の下に眠っているだけじゃなくて、われわれの心のなかに眠っているわけですからね。
可能性の穴はふさがれてはいない。
僕らが率先してやろうとしているのは、その可能性の穴をひろげていくこと。
僕らがなぜ縄文文化に関心を持つのかというと、新石器文化がもっていた可能性を考えたときに、現在あるような方向性でないものがあり得たということが、手につかめる感覚として日本列島のなかに残っているからなんですね
中沢 かってラブロックの「ガイア仮説」の本を読んで、ぼくなんかもたいへん感心したんだけど、最新作「ガイアの復讐」を読むと、そこで提示されている道がわれわれのとるべき唯一の可能性じゃないと、はっきりわかる。
ラブロックが「原発を容認しないかぎり、人類の未来がない」という方向に走っていっているのを見ると、それはちがうんじゃないか、と。
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