人は脂肪組織を減らして脳を大きくした
池谷:人は何故、大きな脳を持ってしまったのでしょう。
実は脳を大きくした代わりに、人は脂肪組織を減らしているのだそうです。
<中略>
ライオンが狩りをするときに、捕まえやすいはずの人間を襲うことは滅多にありません。
がりがりで低脂肪だから、食べてもおいしくないのでしょう
<中略>
奇形児で大脳の一部だけがつながったまま生まれてしまった双子がいます。
彼らの場合ですと、片方の子が両目を閉じていても、もう一方の子が目を開けていれば、見ているものを感じることが出来たそうです。
そんな新しい感覚の創生がBMIの分野で今一番ホットな話題です。
<中略>
人間の網膜は百万画素しか有りません。
本当はギザギザした世界のはずなのに、滑らかで色鮮やかな世界に見えている。
あるいは、網膜はごく中心部でしか色を感じませんから、視界の片隅では色は見えていないはずなんです。
でも、見える風景は隅々までカラフルですよね。
脳には欠けた物をただ補うだけでなく、きれいに補う癖があるのです。
女の人が美人に見える3則がありますよね。
中村:夜目、遠目、笠の内
池谷:そう。視覚の欠落を理想で埋める典型ですよね。
大人のための脳科学
第8回 第六感と妄想力の誕生 より
実は脳を大きくした代わりに、人は脂肪組織を減らしているのだそうです。
<中略>
ライオンが狩りをするときに、捕まえやすいはずの人間を襲うことは滅多にありません。
がりがりで低脂肪だから、食べてもおいしくないのでしょう
<中略>
奇形児で大脳の一部だけがつながったまま生まれてしまった双子がいます。
彼らの場合ですと、片方の子が両目を閉じていても、もう一方の子が目を開けていれば、見ているものを感じることが出来たそうです。
そんな新しい感覚の創生がBMIの分野で今一番ホットな話題です。
<中略>
人間の網膜は百万画素しか有りません。
本当はギザギザした世界のはずなのに、滑らかで色鮮やかな世界に見えている。
あるいは、網膜はごく中心部でしか色を感じませんから、視界の片隅では色は見えていないはずなんです。
でも、見える風景は隅々までカラフルですよね。
脳には欠けた物をただ補うだけでなく、きれいに補う癖があるのです。
女の人が美人に見える3則がありますよね。
中村:夜目、遠目、笠の内
池谷:そう。視覚の欠落を理想で埋める典型ですよね。
大人のための脳科学
第8回 第六感と妄想力の誕生 より







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