芸能の本質

ひとりの上手が棹をかまえ、撥をとって、しゃらんと最初の音を出します。全身を耳にして三味の音をききとろうと身をのりだしていた婆さまたちの表情を忘れません。皆々つつましく、板に張った三味の音にさえ、身をふるわせていた老女たちの一生。どんな下手が弾こうとも、彼女らは現実の音韻以上の妙音を聴きとっていたにちがいありません。芸能の本質とは、現世にない音に聴き入り、創り出し、それに酔うことのできる資質をいうのかもしれません。
石牟礼道子・多田富雄「言魂」2008年 より。kot.PNG多田さんはこの本の中で、リハビリの180日限度制を繰返し批判していますが、この出版の2年後に亡くなりました。昔、会社の同僚から「免疫の意味論」を紹介され、一読してびっくりした思い出があります。
youtubeに多田さんの免疫の講義が紹介されています。「NHK人間大学『免疫・「自己」と「非自己」の科学』 多田富雄」約6時間

石牟礼さんの動画もいくつかありますね。石牟礼道子さん 水俣病への思いを語る

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