すべてのものに命がある

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」文庫本2021年 、に収められた角野栄子「見えない世界からの贈りもの」より。
レイチェル・カーソンも、宗教で言う命とはまた別の命というものを感じとっていたのでしょう。その命は、人々の想像力を喚起し、物語る力を育むものです。何も芸術家だけが創造しているわけではありません。自分は創造とは無縁だと思っている人がいるかもしれませんが、日々の雑事にも少しの創造が加わってくれば、喜びに変わってくると思うのです。子どもがどれだけ小さなことでも、夢中になっていて、創造性を刺激されているようであれば、大人はそれを支えてあげるべきだし、励まし続けることが大切です
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角野栄子さんは1935年生まれの童話作家。代表作は「魔女の宅急便」。24歳の時に自費移民としてブラジルに2年間滞在。そこで貯めた資金をもとにヨーロッパ、米国、カナダを周遊したそうだ。以下は早稲田大学での質問に答えて
私は全く言葉がわからないままブラジルに移住しましたが、4つほど言葉を覚えたら、それらを使ってどれだけその人に気持ちを伝えられるかを考え、想像力を駆使して会話をしていました。「この言葉とあの言葉をどうやって組み合わせよう」「どういう口調、表情にしよう」ということを、一瞬のうちに考えて相手に伝えれば、コミュニケーションは成り立ちます。想像=イマジネーションの力というのは人間が持っている力の中で最も大切なものです。この力がコミュニケーションだけでなく、もうひとつの“そうぞう”であるクリエーション(創造)にもつながり、ひいてはグローバルな力になっていくのではないでしょうか。

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