されく(漂浪く)人
嵐山光三郎「漂流怪人きだみのる」2016年を読む。怪人を書くのにぴったりな文体で、あとがきにこうある。

本の紹介文:青年嵐山が出会った、破天荒学者の痛快評伝
きだみのるはファーブル『昆虫記』の訳者で、戦後『モロッコ紀行』を書いたブライ派の学者である。雑誌「世界」に連載した『気違い部落周游紀行』はベストセラーになり、渋谷実監督、淡島千景主演で映画になり大ヒット。嵐山は『太陽』(平凡社)の編集部員であった28歳のとき、きだみのる(75歳)と謎の少女ミミくん(7歳)と一緒に取材で各地をまわった。きだ怪人のハテンコウな行状に隠された謎とは何か?
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きだみのる(1895-1975)は鹿児島県奄美大島出身の小説家、翻訳者。慶應義塾大学中退を経てパリ留学。ソルボンヌ(パリ大学)で文化人類学者マルセル・モースに師事し社会学・人類学を学ぶ。帰国後は東京都八王子市[2] の廃寺に20年ほど籠もるようにして暮らした。1950年代に入ってからは日本のみならず世界各地を渡り多くの文章を著した。
知識は教わって覚えた場合と、考えて獲得した場合は全く異なってくる。自分で考える訓練をしたものは、挫折を克服する鍵を発見する準備ができている。ファーブルがそういう人であった。

本の紹介文:青年嵐山が出会った、破天荒学者の痛快評伝
きだみのるはファーブル『昆虫記』の訳者で、戦後『モロッコ紀行』を書いたブライ派の学者である。雑誌「世界」に連載した『気違い部落周游紀行』はベストセラーになり、渋谷実監督、淡島千景主演で映画になり大ヒット。嵐山は『太陽』(平凡社)の編集部員であった28歳のとき、きだみのる(75歳)と謎の少女ミミくん(7歳)と一緒に取材で各地をまわった。きだ怪人のハテンコウな行状に隠された謎とは何か?
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きだみのる(1895-1975)は鹿児島県奄美大島出身の小説家、翻訳者。慶應義塾大学中退を経てパリ留学。ソルボンヌ(パリ大学)で文化人類学者マルセル・モースに師事し社会学・人類学を学ぶ。帰国後は東京都八王子市[2] の廃寺に20年ほど籠もるようにして暮らした。1950年代に入ってからは日本のみならず世界各地を渡り多くの文章を著した。
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