黄龍の景観

中国の黄龍は石灰棚と数千の湖沼群が織りなす景観で有名で、世界遺産になっている。深夜のNHKで放送されていたがこの構造の名前が気になって調べてみた。kour.PNG(写真は旅行会社からの借用)
炭酸カルシウム成分に富む温泉や石灰岩地帯の河川では、大規模に炭酸塩鉱物の沈殿物が発達する。温泉水から沈殿したものはトラバーチン(travertine)、河川水から沈殿したものはトゥファ(tufa)と呼ばれる。
石灰棚として知られているものはリムプール(rim and pool)で、黄龍のはトゥファによるリムプールです。水があふれ出るプールの縁で炭酸塩カルシウムの沈殿が活発に起るためにできるとされています。黄龍では水深は最大で1.5m程度と放送されていました。日本でも鍾乳洞の中で見ることができます。(参考書:フィールドマニュアル 図説堆積構造の世界 日本体積学会監修 2022年)

成因は違いますが、雨竜沼湿原にも似た構造があります。ここにも数百の池があり、それぞれ水面の高さが違います。これは池塘(ちとう・ブレンケ)と呼ばれていて、高位泥炭地に見られる構造です。湖盆の形は時計皿状を示すことが多いらしい。登山者のみが見ることのできる美しい景観です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック