ブラジルの暴動

8日午後、数千人規模のボルソナロ前大統領支持者らが軍警によるバリケードを破って連邦議事堂、最高裁、プラナルト宮(大統領府)に突入し、破壊行為を行ったというニュースの地元の報道。ブラジル日報1月10日の抜粋
侵入・破壊行為の中心となったのはブラジリアの陸軍本部の前でキャンプを張っていた抗議運動者で、数日前からこの日の三権広場での抗議を予告していた。
午後3時頃、前大統領派は軍警によるバリケードを難なく破り、連邦議事堂、最高裁、プラナウト宮に侵入。「軍事介入求む」などの横断幕を張り、窓ガラスを叩き割り、三権を象徴するそれぞれの建物の内部を破壊した。軍警もゴム弾や催涙ガス弾、からしガスのスプレーなどで対応したため、現場は混沌となった。
 この間、警備責任があるはずの連邦直轄区軍警が任務を怠り、侵入の模様を遠くから撮影したり、エスプラナーダ(省庁間広場)近くのココナッツ水売り場にたむろしたりする姿が見られ、物議を醸した。
午後6時近くには、ルーラ大統領が連邦直轄区政府に対し、治安面での連邦介入を発表。これによって軍が動員され、逮捕が進んだことで事態が収拾に向かった。
だが、軍施設前でのキャンプを「友好的なデモ」と呼んで対処を急がなかったムシオ国防相や対策の甘かったイバネイス知事に対しては厳しい批判が飛んだ。ルーラ大統領も怒り心頭で、同知事の謝罪を拒絶した。数時間後、最高裁はイバネイス知事に90日間の停職命令を出した。
 今回の襲撃事件に関する批判の声は国内の政治家だけにとどまらず、米国のバイデン大統領やフランスのマクロン大統領、南米各国の首脳を皮切りに、各国から続々とあがっている。
米国の議員たちは、現在フロリダ州で休暇中のボルソナロ前大統領の国外追放を求める声も上げている。
以下はANNnews
https://www.youtube.com/watch?v=HmfWGY8Sp68

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