李白の山中問答 第4句 別有天地非人間(別に天地の人間(じんかん)に非(あら)ざる有り )を引いて、養老孟司「ヒトの壁」は次のように解釈している。
この「人間」はジンカンと読み、世間という意味である。李白が山中に閑居して詠んだ詩だという。
非人間とは要するに自然のことだが、日本人なら、世間の外に自然があるのは当然で、むしろ自然の中に世間=人間があると感じるであろう。
ところが李白の前提は人間社会こそが天地であり、だから非人間という天地を山中に閑居してあらためて発見することになる。
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ユニークな発想です。

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