らりるれレノン
ジョン・レノン著 佐藤良明訳の「らりるれレノンージョン・レノン・ナンセンス作品集」2002年を初めて読む。原作は1965年でジョン24歳の時。当時この本は高い評価を受けたらしい。ジョイスが「フィネガンズ・ウェイク」で成し遂げた文学的達成を、いま若者たちは、このジョンの本を通して、漫画的な感覚でキャッチしているのであるなど。原題は A Spaniard in the Works。題名もナンセンスだからまともには訳しようがない。巻末の訳者解説で、いかに翻訳に苦労したかを紹介している。
またその中で、この本の紹介が高橋康也「ノンセンス大全」晶文社1977年にあると記載されていた。その本は購入時わくわくして読んだ本であるが、ジョン・レノンについては記憶がない。探してみると、このⅦ9章に「ジョン・レノンセンス論」があり、ベタ褒めな文章が載っていた。
その中で少年時代のジョンの伝記的事実としてアリスに熱中していたことを書いている。
「ぼくは「不思議の国のアリス」に夢中で、全部の登場人物の絵を描いたっけ。それから(ジャバーウォックの歌)の真似をして詩を書いた。もうすっかりアリスやウィリアムとっつぁんになったつもりだったよ。<中略>リバプール(キャロルもこの近くの生まれだ)の下層階級の一人の父なし子をしてこのノンセンス文学の古典をかくも愛読させたのがいかなる怨念だったか、かなりみじめだったといわれる抑圧的現実から「不思議な鏡の国」に逃れた彼が耽ったのがいかなる空想であったか、むろん知るよしもない。紛れもないことは三つ子の魂が後の(書き物)に顕現していることである。
またその中で、この本の紹介が高橋康也「ノンセンス大全」晶文社1977年にあると記載されていた。その本は購入時わくわくして読んだ本であるが、ジョン・レノンについては記憶がない。探してみると、このⅦ9章に「ジョン・レノンセンス論」があり、ベタ褒めな文章が載っていた。
その中で少年時代のジョンの伝記的事実としてアリスに熱中していたことを書いている。
「ぼくは「不思議の国のアリス」に夢中で、全部の登場人物の絵を描いたっけ。それから(ジャバーウォックの歌)の真似をして詩を書いた。もうすっかりアリスやウィリアムとっつぁんになったつもりだったよ。<中略>リバプール(キャロルもこの近くの生まれだ)の下層階級の一人の父なし子をしてこのノンセンス文学の古典をかくも愛読させたのがいかなる怨念だったか、かなりみじめだったといわれる抑圧的現実から「不思議な鏡の国」に逃れた彼が耽ったのがいかなる空想であったか、むろん知るよしもない。紛れもないことは三つ子の魂が後の(書き物)に顕現していることである。
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