台湾のタイ・シャオチュンの歌
タイ・シャオチュン(戴曉君, Sauljaljui)は台湾の屏東県牡丹郷石門部落出身の排灣(パイワン)族のシンガーソングライター。民族に伝わる伝統的な音楽を基盤に、ポップスやラテン音楽、ワールドミュージックの要素を融合させた独自のスタイルで知られている。
楽曲はすべて戴曉君の母語であるパイワン語2で歌われる。特筆すべき冒頭曲「Dipin Kari Tang 麵包 咖哩 刺蝟」では、イントロで彼女が弾く伝統楽器である月琴3の特徴的な音色を聴くことができる。日本の三味線の音に似た月琴の繰り返す音型、ベースやバスドラムの低音、その上で躍動するさまざまなパーカッション、タイウー古謡隊(泰武古謠傳唱)による多重コーラスなどが高揚感を招く。
音楽以外にも、10年以上にわたり「KAPANAN部落文化音楽節」を主催し、若者への文化継承に努める。また、恒春地区の高齢者に月琴を教えたり、小学生にギターを指導したりと地域貢献にも取り組んでいる。自然や家族、部落への愛を歌詞に込め、伝統と現代を繋ぐ彼女の音楽は「無疆界の野性」と称され、台湾音楽シーンに新たな風を吹き込んでいる。
紹介文はMusicaTerra 戴曉君 略歴からの抜粋です。
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